映画「A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー」のあらすじとレビュー感想【ネタバレなし】

自分がいなくなった世界で、残された妻を見守る一人の男の切なくも美しい物語。

 

一年前にトレーラーが出てSNSでも話題に上がっていましたね。この映画の魅力はなんといっても”残された側”の視点ではなく”いなくなった側”の視点で展開される物語という事ですね。注意が必要なのは本作はホラーではないという事です。なのでホラーが苦手な人でも見られますね。逆にそっち路線で期待してみるとがっかりするかもしれません。

 

この映画は批評家からの評価が中々に高く、一部の人からも評価が高いです。カルト?映画になり得そうな感じですねー。

という事で地元だと公開されていなので、県外に出て早速見てきましたー!

映画『A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー』の作品情報

【公開日】

11月17日

【監督】

デビット・ロウリー

【キャスト】

  • ケイシー・アフレック - C
  • ルーニー・マーラ - M

【上映時間】

90分

【予告】

映画『A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー』のあらすじ

「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のケイシー・アフレックと「キャロル」のルーニー・マーラの共演で、幽霊となった男が残された妻を見守る切ない姿を描いたファンタジードラマ。田舎町の一軒家で若い夫婦が幸せに暮らしてたが、ある日夫が交通事故に遭い、突然の死を迎える。病院で夫の死体を確認した妻は、遺体にシーツを被せて病院をあとにする。しかし、死んだはずの夫はシーツを被った状態の幽霊となり、妻が待つ自宅へと戻ってきてしまう。アフレックがシーツ姿の幽霊となってさまよい続ける夫役を、マーラがその妻役を演じる。デビッド・ロウリー監督がメガホンを取り、「セインツ 約束の果て」の監督&主演コンビが再結集した。

引用元:映画.com

映画『A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー』の主題歌

映画『A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー』のレビューと感想

刺さる人には刺さる!!見終わった人には虚無感しか残らない、演出が上手い映画!!

 

この映画見て最初にすごいなーと思ったところがあります。この映画角丸正方形の映画でした。予告編を見てもらえればどんなものなのかわかると思います。それとこの映画の主人公の幽霊は言葉を発しないし、物語の展開もゆったりしているので音楽がとても映えて聞こえる。

それ以外にも幽霊のビジュアルですね。白いシーツを被って目のところに穴を開けているだけ。これだけです。この幽霊はなぜこんな姿なのかという事ですが、映画を見ている限りこの映画には宗教的要素が皆無です。なので宗教に興味ない人からした幽霊はこんな感じに考えているのだろうという事からこの姿になったのでしょうね。そうでなければこの姿にしなくてもいいのです。普通の生きている姿でもいいわけですからね。

 

この映画90分の短い映画なんですけど、個人的に結構長く感じました。その原因のシーンが残された妻がパイを食べるシーンです。このシーンが長い、長すぎる。淡々とパイを食べるんですよ。もうずっと口に頬張る感じ、んでトイレで吐く。このシーンはとても大事なシーンなのはわかるんですけど長すぎる。見てるこっちがパイ食べたくなくなるぐらい食べる。あのシーンに何分使ったんだろう、監督のこだわりがこっちにも伝わるぐらいの勢いでした・・・w

 

この映画は残された側の虚無感、喪失感、孤独感などの気持ちも表現して、いなくなった側の見守ることしか出来ないジレンマを描いています。残された側は先に行く未来があります。しかしいなくなった側は現在に留まることしか出来ません。そういった死後の事を伝えたいのかなぁと思いました。

 

【感想】

予告でも流れているシーンでもある、シーツ姿で緑の草原を歩くシーンが個人的にはすごい好きです(唐突

あのシーンの美しさっていうんですか、見た瞬間すごい綺麗なものを見ているという感覚になりました。色合いがいいんですかね?世界観に引き込まれる良いシーンでした、シーツ被った人が草原歩くなんて文字にしたらちょっと可笑しいんですけどあの映画で実際に見てみるとすごい綺麗で美しいんですよ。。。

 

この映画の感想ですが、個人的には好きです。人によって評価が変わる映画ですからね。退屈だと思う人はとことん退屈な映画だと思います。人間ドラマ成分が多いので退屈だと感じる人は多いと思います。この映画見終わった後の感想って結構書くの難しくて今も手が止まってしまっているのが事実です。それほど掴みどころが難しい映画なのです。終わり方も観客に任せた終わり方ですし、感想と言えばパイを食べるシーンぐらいしか伝えられないです。実際に映画を見ないと上でも書いた、孤独感、喪失感などの感情も説明できないし、文字に起こすのが難しい映画なので、あんまり書くことがないです。。。w

 

ただ監督のこだわりはヒシヒシと伝わるぐらい特殊な映画なので、変わった映画が見たいなんて思った時には見ると有意義な時間を過ごせるかもしれませんね。

 

オススメ ・・・ ★★☆☆☆

ストーリー・・・ ★★☆☆☆

演 技  ・・・ ★★★★☆

となりました。正直この映画をオススメできるかと言われたら、出来ないと言います。この映画はそれほど人を選ぶ映画なのです。ただ考えれは考えるほどいろいろな解釈ができる映画です。生と死とはなにか?と考えている方はこれを見るといいかもしれません。僕はこの映画を見て改めて『死』、そして『生』について考えてしまいした。

みんな遅かれ早かれ死ぬので、その死ぬまでにどんな人生を送れるか。ということです。

人生の意味は死ななきゃわからない。死んでもわかるかはわからないですけど。僕たちは前に進むという選択しか出来ないです。だって自分がいなくなっても世界は終わりません。自分の現実を受け入れて前に進むしかないという事をこの映画を通して感じました。

生きて行く中で自分に素直になることが大事です。逃げたいと思ったら逃げていいんです。残酷なこと言うとそこからあなたが離れてもその社会は会社であれ、学校であれ廻り続けます。

 

みなさんは死ぬまでにどんな人生を歩みますか?

 

以上、『A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー』のレビュー、感想でした。